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移動平均線の見方・使い方


株式投資をしていると、チャートのローソク足に重なるように折れ線グラフが付いているのを見ることがあります。これが、移動平均線です。

移動平均線には、5日平均線、25日平均線、75日平均線、13週平均線、26週平均線などがあります。

“平均線”というのですから、何かの平均値を折れ線グラフにしたものだということになります。何の平均かと申しますと、過去の株価の終値の平均です。

5日平均線ならば、過去5日間の株価の終値の平均をいいます。たとえば、3月1日を基準にした場合、その5日前までの株価の終値の平均が3月1日における5日平均となります。翌日の3月2日でも同じ計算をすれば、その値が3月2日における5日平均になります。

移動平均線とは、こうして毎日、計算した平均値を線で結んだものです。25日平均、75日平均なども、遡る日数が25日や75日になるだけで同じ方法で算出します。

 移動平均線からわかることは、株価の変動方向、つまり、株価が下落する方向にあるのか、あるいは上昇する傾向にあるのか、といったことと、下落、上昇の力強さの2点です。

 移動平均が下に向かっているときには、株価は下落傾向にあると判断できます。反対に移動平均が上に向かっているときには、株価は上昇傾向にあると判断できます。また、下落する角度が急ならば、下落への力が強い、上昇する角度が急ならば、上昇への力が強い、とも判断できます。

 ですから、移動平均が下向きに急な角度で動いている場合には、株はこれからもしばらくは売り、移動平均が上向きに急な角度で動いている場合には、株価はこれからもしばらく買い、と判断できることになります。

 ただ、株価は、会社が倒産しない限り、下がり続けることはありません。いつかは上昇に転じます。株価が上がっているときも同じです。上がり続けるだけの株はありません。いつか、下落します。

 移動平均線を使うと、株価が下落から上昇に転じたか、上昇から下落に転じたか、というタイミングも分かります。そのときには、最初にお話ししました、5日平均、25日平均、75日平均、13週平均、26週平均という平均値を取る期間の違いで作成した移動平均線を見比べて判断します。

具体的な判断方法は、次の「相場調整とタイミングについて」の項目で説明します。

また、移動平均線を見れば、株価が上昇するか、下落していくかということが100%わかるわけではありません。他の指標同様、あくまで、参考資料のひとつであるということを忘れないでください。

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