HOME >取引の注意点

取引の注意点

 株式投資をする際の注意点としては、注文の銘柄や売買したい株数を間違えないようにするということがまず、重要です。

 当たり前の話と思われると思いますが、特にインターネットによる株式投資では、よくあるミスです。株数に関しては、ゼロを1つ間違って入力するだけで、取引量が10倍になったり、10分の1になったりするので、気を付けなければなりません。すでに説明しましたように、株式投資は自己責任が原則です。「間違えてしまったので、なかったことにしてほしい」と後で言っても、誰も助けてくれません。

 また、個人投資家の多くは、信用取引をしています。信用取引とは、自分の手持ちのおカネを担保にして、実際の資金の2~3倍の金額の取引ができるものです。現在、インターネットによる株式投資では、取引手数料が非常に安くなっています。さらに、今年から、同じ資金で1日に何度でも取引ができるように規制が緩和されました。

 ですから、信用取引で利益を得やすくなった半面、損失を拡大する恐れも高くなっています。信用取引をおこなう方は、思っていた以上の損失を抱える可能性がありますので、くれぐれも注意してください。
 
 さらに、インターネットによる株式投資では、システムの速度も大きなリスク要因になります。取引所のシステムの処理速度は急速に高まっています。ですから、自分が売り買いの注文を出しても、その後で、高性能で情報の伝達速度が速いシステムを持つ、海外のヘッジファンドなどのプロが同じ注文を出した場合が問題になります。先に注文を出したにも関わらず、情報の伝達速度が自分のほうが遅いために、後で注文を出した海外ヘッジファンドのほうが売り買いを先に成立させてしまうのです。そうなりますと、先に売り買いを出した個人投資家は、ヘッジファンドのいいカモにされてしまいます。

 取引システムの高速化は、大きな不公平を投資家に強いているのが現実です。問題が指摘されていますが、抜本的な解決策は取られていません。個人投資家がインターネットで株式投資をする場合、このような巨大な投資マネーと同じ土俵で戦うのだということも忘れないでください。

NEXT→ | 株主優待について