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配当利回りについて


配当利回りとは、1年間の配当金を株価で割った値です。これに100をかけてパーセント表示にしたものを一般的には使います。

株式投資で得られる収益は、大きく分けると売却益と配当金になります。配当利回りは配当金でより多くの株式投資による収益を得られるかどうかを計るための指標です。

当然、配当利回りが高い株式投資のほうがより多くの収益を得ることができます。

配当利回りは、個人でも電卓で簡単に計算できます。また、おおよその数値は会社四季報にも出ています。

配当金の絶対額だけで収益がより多く得られたかどうかは分かりません。たとえば、株価1万円の株式に投資した場合、配当金が年間100円だったとします。一方で、株価1,000円の株式に投資した場合、配当金が年間20円だったとします。

絶対額からいえば、100円の配当金のほうがより多くの配当金がもらえます。しかし、配当利回りを計算すれば、100円の配当金の株式投資の場合、配当利回りは1%です。一方、20円の配当金の株式投資の場合は、配当利回りは2%になります。ですから、20円の配当金の株式に投資したほうが収益は多く得られることになるのです。

この理屈は簡単にご理解いただけると思います。配当金が100円の株式投資の場合、100円を得るためには、1万円を投資する必要があります。一方で、配当金が20円の株式投資の場合、20円を得るには1,000円投資する必要があります。

これを言い換えれば、配当金が20円の株式投資で100円の配当金を得るために必要なおカネは5,000円で済むことになります。

配当利回りで比較すれば、こういったことが簡単にわかるのです。

配当利回りの高い株式は、低い株式よりもより多くの収益を得られます。そのため、人気が集まり、株価も上がる可能性があります。

しかし、株価は様々な要素で決まります。配当利回りだけで決まるものではありません。ですから、配当利回りで株式投資をする場合は、株価が急落する恐れが低い株式を探す必要があります。

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