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実際に取引をしてみよう

 証券会社に口座を開設したら、いよいよ株式投資のスタートです。

 株式投資を行う場合、対面営業でもインターネット取引でも、口座を持っている証券会社を通じて株式を売り買いします。具体的には、①売り買いする会社(銘柄といいます)②売り買いする株の量(株式数)③売り買いする株の値段―の3点を対面営業の場合には電話、インターネットの場合はネットへの入力によって申し込みをします。株式投資の取引作業はこれだけです。

 つまり、ノミの市で商品を取引するのと同じように、どんな商品(銘柄)をどのくらい、いくらで売り買いするかを意思表示すればいいのです。

 銘柄と売り買いする株式数は、明確にしなければなりません。しかし、いくらで売り買いするかに関しては、明確に「この値段で」と言って申し込む場合と、「とにかく、いくらでもいいから、売る(あるいは、買う)」と言って申し込む場合の2通りあります。

 明確に売り買いの値段を言って申し込んだ場合、それに応じる人がいない場合には、いつまでたっても実際の取引は成立しません。ノミの市で、「私は、この商品をこの値段でしか買いません(あるいは売りません)」と言って頑張っているような状況です。

 しかし、株式投資の最中で、値段を変えたり、「いくらでもいい」と言い直したりすることは自由にできます。ちなみに、値段を指定して売り買いすることを「指値(さしね)買い・売り」といいます。

 一方、「とにかく、いくらでもいいから売る(あるいは、買う)」と言って申し込んだ場合には、比較的簡単に取引が成立します。「売る」と申し込んだ場合には、「買う」といってきた人が、「買う」と申し込んだ場合には、「売る」といってきた人がいれば、自動的に取引が成立するからです。ちなみに、値段を指定しないで売り買いをするような場合、株式投資の専門用語で「成り行き注文」といいます。

 取引が成立したら、原則として成立した日を含めて4営業日後に実際の株の受け渡しになります。株の保有者となるのは、受け渡しのときです。ただし、一部のネット証券会社や、特殊なケースでは、取引の成立と同時に株の受け渡しが行われる場合もあります。

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