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2013年3月お薦め株主優待


 日本の株式投資独特の妙味として、株主優待があります。配当金のほかに株主にモノやサービスを提供するものです。

「株式投資には、配当金で報いる」ことを大前提とする欧米の株式投資では、ほとんど、株主優待は見られません。しかし、日本には、お中元・お歳暮に代表される、「お世話になった方々にお礼を兼ねてプレゼントを贈る」という習慣があります。株主優待は、まさに、日本の古き良き伝統を引き継いだ株主サービスといえるでしょう。

 3月末は、上場企業の実に8割が決算期を迎えます。株主優待を受けるためには、期末か第2四半期決算(中間決算)末に株式を保有している必要があります。ですから、3月末は、株主優待を得る格好の時期でもあります。

 株主優待を目当てとした場合のお薦めの株は、まず、配当金もしっかり出している会社であることです。株主優待の中身が良さそうといっても、やはり、第一に株主還元すべきものは、配当金です。配当金も出せない状況なのに株主優待だけでお茶を濁しているような会社の株は、そもそも株式の価値自体に問題があると見るべきです。

 第二は、利回り。配当金と株主優待の金額の合計が株式購入額に比べて何%なのかを検討しましょう。一般的には、3%以上あれば、投資家としては十分に満足できるレベルといえるでしょう。しかし、なかには、5%を超える高利回りの株もあります。これらは、ネットや、各証券会社が提供するデータなどで簡単に知ることができます。

 第三は、株主優待の内容です。株主優待には様々なものがあります。自社商品やサービスの提供、お米、地域の特産品、被災地への寄付―などです。もちろん、どの優待に魅力を感じるかは、投資家それぞれの価値観によります。
 
 しかし、株式投資への見返りという面では、おカネに準じたもの、具体的にはクオカードや商品券に人気があるようです。株主優待といっても、自社商品やサービスの割引券といったモノの場合には、鉄道や航空会社を除いては、あまり、人気はありません。

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